愛知県知事 神田真秋様 愛知県裏金問題に対する公開質問状 本年2月26日付で出された「不適正な経理処理に関する全庁調査報告書」によれば平成13年〜20年のすべての年度において総額約14億9000万円の不適正な経理処理があった、と報告されております。県民(納税者)として読ませてもらいましたが、とても庶民・納税者の感覚では納得できません。 第1に県民(納税者)からしてみれば「不適正な経理処理」は「公文書偽造」と、また長年にわたって行なわれてきた一連の県職員の公金不正流用は犯罪だと認識しております。民間会社の社員が、会社のお金をごまかして、納入業者の口座に何百万円も勝手に振込み、あとから自分の仕事にほしいもの持ってこさせる、なんてことをしたことがばれたら、即刻その社員は解雇です。 ところが、今回の裏金問題を愛知県は、犯罪とは捉えずに「会計処理の問題」としか捉えていないようです。取引業者の口座に先に振り込んで、あとから注文するような行為が14億9000万円もの公金をめぐって行なわれていたなんて言語道断です。また、業者も、品物も分からず納品もしていないのに愛知県から何百万円もの公金が振り込まれていることになんら異論を唱えない。おかしい、間違っている、と誰一人として声を挙げない、注文ほしさに言いなりの業者にも大変怒りを覚えます。 これほどまでに長年に亘って愛知県と業者の腐敗したなれあいで行なわれてきた不正に対して、身内の副知事を座長としたことには落胆しました。身内の調査で果たして不正の事実が解明できたとは考えられない。取引業者においては帳簿提出や調査を拒んだ者もいたと聞いております。 なぜ、捜査権のある警察と共同で業者、職員の取調べを行なわなかったのでしょうか。 「膿を出す」とまで知事が言った調査がこの程度でいいのでしょうか。 以上のように今回の裏金問題に対する愛知県の対応に非常な疑問と怒りを覚えるので別紙の質問をいたします。明確な回答を求めます。 回答は4月9日までに、末尾の住所にご返送ください。
平成21年4月2日 愛知県裏金問題を糾弾する県民
公開質問 1、県民は、当該調査報告書にある「不適正な経理処理」を「公文書偽造」と認識するが愛知県知事の見解を伺う 2、県民は、「預け金」を「公金横領」と認識するが愛知県知事の認識を伺う 3、県民は、「一括払い」を「公金不正流用」と認識するが愛知県知事の認識を伺う 4、県民は「差し替え」を「公文書偽造」と認識するが愛知県知事の認識を伺う ※以上の質問には、愛知県の最高責任者たる知事の責任において、庶民に分かる表現で明確な理由を添えた回答を求めます |