豊橋市職員措置請求書(案)

 

請求の要旨
豊橋市は平成19422日執行の豊橋市議会議員選挙において、豊橋市議会議員及び豊橋市長の選挙における選挙運動用自動車の使用及び選挙運動用ポスターの作成の公営に関する条例(以下本条例という)に基づき19,738,790円をポスター作成業者に支払った(別紙1)。
本条例が第1条で公職選挙法第141条第8項及び第143条第15項の規定に基づき選挙運動用ポスターの作成費用について公費で負担するものと定めているように、ポスター作成に費やした金額に限り公費負担される。
 ところが、豊橋市が選挙用ポスター作成業者に求めた「選挙運動用ポスター作成費用明細書」(別紙2)によると、表@に挙げるように作成費用以外の費用を請求した業者や同じ内容のものを重複して請求し、その金額を豊橋市より受け取った業者があった。これらの公金は本条例に違法且つ不当に支出されたものである。

表@

候補者名

ポスター作成業者名

返還金額(円)

違法理由

伊藤 秀昭

竹田印刷

56,800

両面テープとその貼代

小田 健三

竹田印刷

56,800

両面テープとその貼代

宮沢 さちこ

竹田印刷

56,800

両面テープとその貼代

沢田 都史子

竹田印刷

56,800

両面テープとその貼代

鈴木 博

竹田印刷

56,800

両面テープとその貼代

鈴木 義則

竹田印刷

56,800

両面テープとその貼代

坂柳 二郎

ジープレス

19,000

ガムテープ代

中村 竜彦

豊川印刷

83,322

営業費

原  芳基

技工社

22,028(514/700)

営業経費

深山 周三

大陽印刷所

47,520

営業費

藤原 孝夫

豊橋企画

54,000

営業費と配送費

岩瀬 篤

スタンバイ

80,000

版下代が企画費と重複

大沢 初男

スタンバイ

80,000

鈴木 道夫

スタンバイ

90,000

豊田 八千代

スタンバイ

80,000

山本 正樹

スタンバイ

90,000

梅村 直子

東海共同印刷

5,120

発送代

高柳 大太郎

東海共同印刷

5,120

伊達 勲

東海共同印刷

5,120

牧野 英敏

東海共同印刷

5,120

夏目 忠男

水鳥印刷所

58,000

色分解フイルムと製版、刷版と焼付けは同じ内容、重複して請求

 

1,065,150円

 

 また、表Aにあるように著しくポスター用紙代を市場価格より高い単価で請求している業者がいた。豊橋市内の選挙用ポスター作成業者に聞き取り調査したところ、ポスター作成にはユポ紙が通常用いられるが、この代金は514枚印刷するのならば20,000円で作成できる。高く見積もっても30,000円でできる、ということであった。したがってそれ以上の用紙代金の請求は違法な請求とみなし返還を求めるものである。

表A

候補者名

ポスター作成業者名

返還金額(円)

違法理由

石黒 巌

イシグロ高速印刷

100,000

ポスター用紙とフイルム代合わせて150,000円請求。フイルム代を入れても50,000円が妥当。

狩野 文明

豊橋企画

63,080

紙代、インク代に113,080円請求。インク代を入れても50,000円が妥当。

近藤 喜典

Hi看板屋

98,500

紙代として128,500円請求。

原  基修

伊藤印刷

63,805

用紙代として93、805円(514枚に換算)を請求。

村松 千春

金田印刷

68,140

用紙代として98,140を請求。

    計

 

393,525

 

以上より表@Aの金額は本条例に違反且つ不当に支払われたことは明らかである。豊橋市長早川勝ないしすべての上記支出手続き担当者らは違法・不当な公金支出を行った。よって監査委員は、早川市長に対し、以下のように勧告することを求める。
                                     

 

早川市長は、早川勝及び支出手続き担当者から計1,458,675円に消費税を加えた1,531,608円を豊橋市に返還させること。あるいは違法な公金を受け取った上記業者より豊橋市に1,531,608円を返還させるなど、豊橋市の損失がなくなるように必要な措置をとること。             

 

上記の通り、地方自治法第242条第1項の規定により、別紙事実証明書を添え、必要な措置を請求します。

 

       豊橋市監査委員 殿                         
                                                                    平成19年7月10日
               
 
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