2005,12月4日(日)横田めぐみさんのご両親横田夫妻講演会は約300人の市民が集まりました。
下記は、その様子を伝える翌日2005,12,5付けの新聞記事です。会場駅前文化ホール)


右より横田夫妻、砂川昌順(元外務事務官「極秘指令」著者)主催者 代表寺本ひろゆき

  「世論の力で救出を」豊橋市 拉致解決 横田夫妻訴え 朝日新聞05.12.5

   「拉致被害者全員救出まで胸にブルー-リボンを」と題した集会が4日、豊橋市駅前大通り2丁目の開発ビルであった。
  会場いっぱいに集まった約300人の聴衆を前に、横田めぐみさんの両親が、政府は北朝鮮に対し経済制裁をして拉致
  被害者の救出をはかってほしい、と訴えた。
    横田早紀江さんは、拉致されていた曽我ひとみさんが北朝鮮でめぐみさんと床を並べて密かに日本語で言葉を交わ
  していた逸話に触れるなどし、めぐみさんは北朝鮮で懸命に生きている、と語った。
   「めぐみちゃん、絶対に助けるからそれまで待っていてね」と語りかけ、「日本政府は、北朝鮮に対してしっかりと怒りを
  あらわにし、経済制裁をしたり万峰号の入港を阻止したりして欲しい」と訴えた。
   横田滋さんは「北朝鮮がいちばん恐れているのは日本の世論の力。皆さんの熱意で拉致被害者を救うことができるは
  ずだ」と話した。

   

救出への力は世論 豊橋で拉致問題集会 横田さんの両親訴え         中日新聞05,12,5
 北朝鮮による拉致問題の解決を呼びかける集会が4日、豊橋市の駅前文化ホールであった。横田めぐみさんの父滋
さん、母早紀江さんが駆けつけ、会場を埋めた約350人に拉致被害者全員の早期救出を訴えた。
 早紀江さんは、北朝鮮から日本政府側にめぐみさんといわれる白い骨つぼが渡された際、「徹底的に検査してはっき
りしたことを国民に公表してください」と求めたことを説明。当初は百人ほどだった署名が500万人に増えたことや、沖縄
青森県を除く全県を回ったことを伝えた。
 「考えられない苦しみの中で泣き続けてきた」とまな娘への思いを切々と吐露する姿に、来場者たちは目頭をハンカチ
で押さえながら聞き入っていた。また滋さんは「北朝鮮がいちばん恐れているのは日本の世論。国民はごまかせないと
知っている。引き続き関心を持ってほしい」と訴えた。集会は豊橋市の「草の根ブルーリボンの会・豊橋」が主催した。
『世論の力高めていく』 草の根ブルーリボンの会・豊橋 横田夫妻招き集会  東日新聞05,12,5
 草の根ブルーリボンの会・豊橋(寺本ひろゆき代表) は4日午後1時30分から、豊橋市駅前文化ホールで、拉致集会
『横田滋、早紀江夫妻を迎えて」を開いた。横田夫妻や元外務事務官の砂川昌順さんを迎え順次講演が行われた。会
場には約300人が来場し、世界11カ国が被害に遭っている北朝鮮拉致問題に対する関心の高さを示した。

 初めに登壇したのは砂川氏。外務省在職時の87年、大韓航空機事件の主犯金賢姫をバーレーン空港で拘束。その
後オーストリアへ行き、北朝鮮大使館で会見した経験を話した。その中で「日本政府は北朝鮮に対して経済措置をとる
決断力がなく、ふがいなさを感じる。北朝鮮に対する日本国内や国際世論の高まりが金正日への一番の脅威になる」
と話した。
 続いて横田滋さんが登壇。めぐみさんが連れ去られた状況などを説明。「最近の内閣改造で、安部晋三氏が官房長
官に、麻生太郎氏が外相に就任し、おふたりとも拉致問題に関し積極的な姿勢を見せる最強の布陣。特に安部氏は
『次の2国間協議で進展しなければ経済制裁も視野に入れざるを得ない』と発言し注目された。現在北朝鮮に対する包
囲網は出来上がりつつあり、何もしないのは国際的にも許されない。国家はだませても国民をだますことは難しい。世
論の力を高めることが私たちにできるもっとも有効な方法です」と訴えた。
娘思う胸の内 涙ながらに   横田さん夫妻東三河初訪問 草の根ブルーリボンの会豊橋
                                   東愛知05,12,5
 28年前、長女めぐみさんを朝鮮民主主義共和国(北朝鮮)の特殊工作員に拉致された横田滋さん(73)早紀江さん(69)
夫妻が4日、豊橋市世はし駅前大通りの駅前文化ホールで開かれた支援講演会に出席。涙ながらに「めぐみを取り戻し
たい。協力してください」と訴えた。
 拉致問題の解決に取り組む、草の根ブルーリボンの会豊橋(寺本ひろゆき代表)が招いた。横田さん夫妻が東三河を
訪れたのは初めて。早紀江さんは、苦しい胸のうちを、終始涙声で吐露した。
 28年前の11月19日、中学生のめぐみさんは忽然と姿を消した。横田夫妻は、それから毎日のように海岸(新潟市の寄
居海岸)を探した。「一度波にさらわれた手がかりも、もう一度波が打ち寄せてくれるかもしれない。」そう考えて、来る日
も来る日も手がかりを求め「悲しみに押しつぶされながら、付近の海岸を探し歩いた」という。
 会場はこどもを持つ主婦ら約400人で満席。早紀江さんが北朝鮮で撮影されためぐみさんの写真について、「悲しい目、
おびえた目。娘の不幸な身の上を考えると、胸が張り裂けそうになる」と語ると、会場のあちこちからすすり泣く声が漏れ
た。
 早紀江さんは「拉致問題よりも日朝国交正常化が大事なのでしょうか」と日本政府の外交方針に疑義を唱えた。
 最後に「私たちは日本の子や孫のためだけではなく、北朝鮮の子や孫の世代のためにも、こうした不幸を解決しなけ
ればなりません」と、国境を超えて人権や正義の立場から拉致問題の解決を望む覚悟を訴えた。

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