平成23年9月定例会一般質問(9月7日)
通告に従いまして紘基会 寺本、一般質問いたします。
残念なことに、今回も本市の不正事件について質問しなければなりません。
平成21年には、会計検査院による本市の長期に亘る補助金不正流用の発覚と、物品取引業者に架空請求 書を起こさせ業者の口座に違法に公金を支払わせていた裏金事件がありました。発覚から3年間も隠されてい たこの事件は、市民からの調査権のある百条委員会の設置要望に応えることもなく、身内の不正を身内がする だけで片付けられました。
裏金事件においては、裁判資料で当局の調査報告が虚偽であったことも判明しております。
6回の公判から10月19日に66万円の裏金が果たして当局の報告通り解消されていたか否か、の判決が出ま す。
今年8月、全国市民オンブズマンは22年度の全国で行われた包括外部監査報告について市民目線で通信 簿を作成し結果を報告しました。それによりますと平成22年の外部監査を実施した119自治体のうち11自治 体が改善要望されております。豊橋市はその11に含まれております。外部監査自体も有効性に欠けている、
と評されているのが本市の実態です。
いま本市にもっとも求められる対策は徹底した情報公開と考えます。情報は民主主義の要といわれます。情 報の公開度は市民参加、市民主権の度合いを示します。「なにを公開してなにを非公開とするか」から行政の 体質を知ることができます。
一見もっともらしい行政側の公開拒否理由の中に、行政の体質が如実に示されているといえます。今回起き た市民課窓口レジの公金横領事件も、レジ記録は公開されず、身内の犯罪を身内が調査報告して、幕引きさ れようとしています。
以上のことから、大きく3点質問いたします。
1、市民課戸籍等証明手数料着服事件について
@7月15日の本市による当該事件の記者発表後、通常のレジ打ち間違いの回数を知りたくて、「市民課の戸籍謄本、除籍、印鑑証明、住民票等の入金レジ記録3年分の中で、領収書発行取消し回数と金額の合計と年月日のわかる一切の資料(平成20年〜23年分)」を公開請求したところ、「調査に係る事務に関し、その公正かつ能率的な遂行を不当に阻害するおそれがあるため」として非公開決定した。本市における不正行為の原因究明とその防止のために働くことは議員の責務と考えるが、この文書非公開理由とした「不当に阻害するおそれがある」の内容を具体的に伺う。
A7月15日の記者発表後に新たに着服が発覚しているが、この件について当該職員に再度事情聴取した、と本市は説明しているが、その日時を伺う。
B当該事件は1年3ヶ月で1708件、交付請求書紛失4,026通という多さである。これだけの着服回数をなぜ気がつかなかった、その原因がどこにあると考えているか伺う。
C当該事件に対して「不祥事再発防止会議」が設立されているが、その議長である堀内一孝副市長に、本市職員の法令順守の認識はどう捉えているのか、自身の法令順守の認識を踏まえて伺う。
D堀内副市長は、7月15日の当該事件の記者発表時に「場合によっては刑事告発もある」と述べているが、その「場合」とはどのような場合か、伺う。
2、本市の補助金交付にみる「公平性」ついて、
@本年8月開催された「プレミアム付商品券」発行事業を例に伺う
ア、当該事業において交付された補助金1000万円の内訳書について情報公開請求したところ「当該補助金等交付申請書の添付書類として提出させていないため」として非公開とした。見積書を補助金交付申請に添付させなかった理由を伺う
イ、市民の税金で行われる補助金事業で、交付団体に現存するプレミアム付商品券印刷製本費の見積書契約書が公開されない理由を伺う。
3、本市の入札制度のついて
@、本市においては工事等の入札に予定価格と最低価格制限が設けられている。これらの設定の必要性及び公表の必要性について伺う。
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