平成1912月定例議会   1217

 

私は、ただいま議題となっております議案第96号、平成18年度豊橋市一般会計歳入歳出決算認定について討論いたします。

議案に対する態度は、不認定であります。

以下、理由を述べます。

 

豊橋市は昨年10月、旧市民病院跡地に「こども関連施設」建設に着工され、土地、建物で約100億円をかけて建設されております。これまで本件の建設に当たり多岐にわたるアンケートがされ、長きに亘って審議されてきました。しかしどれほど時間をかけて論議されようとも解決できない問題はやはり残りました。その問題は本来中心市街地活性化を目的としながら子ども施設を建てるところにあります。

 

計画当初から、都心活性課の方には意見を申し上げてきました。

中心街の方たちとも話してきましたが、多くの人たちは「まちの活性化にはならんね」という意見でした。「子どもたちの送り迎えは誰がするの?」「来るとしても土日だけじゃない?」などなど否定的な意見でした。人が集まり、人が増えなければ活性化は望めません。

民間活力を生かした、高齢者や子育て夫婦に対応した医療、保育、幼稚園、スーパーマーケットを備えた、地下には大駐車場付の超高層マンションにすべきだったと今でも思っています。今後「子ども未来館」に維持・管理運営費として多額の税金が使われていくことになるでしょう。

 

また、先般豊橋学童保育連絡協議会では、先回の早川市長の当選された得票数を上回る79,856人の署名を持って「放課後児童健全育成事業の拡充を求める請願書」を市議会に提出しています。子どもが暮らすその町に安全に子どもが放課後過ごす場所があることで、働く親たちはどれだけ助かることでしょう。いま子どもが置かれた社会環境に必要とされるものは、まちの中心に100億円をかけた施設ではなく、日常の放課後を安心で安全に過ごすことができる、子どもが暮らす地域の施設を充実していくことが先ではないでしょうか。よって子ども関連施設の予算執行は認められません。

以上でございます。

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